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検査成績書の書き方とExcelテンプレート無料ダウンロード|元請け提出にそのまま使える

yoritech編集部2026年7月23日4分で読める
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検査成績書の書き方と記載項目|Excelテンプレートの作り方【元請け提出対応】

元請けから「次回から検査成績書を付けてください」と言われたが、決まったフォーマットがなく書き方が分からない——切削や板金、樹脂加工の現場でよく聞く悩みです。本記事では、検査成績書の記載項目と書き方、Excelで再現できるテンプレート構成を記入例つきで解説します。

検査成績書とは?初品検査表との違いと元請けが要求する理由

検査成績書とは、製品が図面の要求どおりに仕上がっていることを実測値で証明する書類で、寸法や幾何公差の一つひとつに測定値と合否判定を記録します。

混同されやすい初品検査表は、量産立ち上げ時や工程変更時に「最初の1個」を全数検査して提出するもので、自動車業界のPPAPに代表される品質保証の枠組みで要求されます。一方、検査成績書は量産中のロットごとに提出するのが一般的です。初めての要求時は「初品なのか、ロットごとなのか」を確認すると手戻りを防げます。

要求の背景にはISO 9001があります。ISO 9001では合否判定の証拠となる記録の保持が求められ、元請けは自社の監査対応のために協力会社にも品質記録の提出を求めるのです。

最初のつまずきどころ——図面からの転記とバルーン採番

最も時間がかかりミスが起きやすいのは、Excelの表づくりではなく「図面から寸法と公差を転記する」工程です。

図面上の寸法を丸囲みの番号でマーキングし、成績書の項目番号と対応させる作業を「バルーン採番」と呼びます。元請けから採番済みの図面(風船図面)の添付を求められるケースも多く、採番は左上から時計回りなど一定のルールで行うのが基本です。手転記では次のミスが起きやすくなります。

  • 寸法の拾い漏れ: 断面図・詳細図の寸法を見落とす
  • 番号ズレ: 途中で寸法を追加すると以降の番号がすべてずれる
  • 公差の転記ミス: 一般公差(JIS B 0405など)の適用忘れ、符号の誤り

特に一般公差は図面の寸法欄に書かれていないため漏れやすく、公差欄に「±0.2(一般公差 中級)」のように出典まで明記すると元請け側の確認もスムーズです。提出先ごとに様式が異なる場合は、自社標準の測定データ表を1つ持ち、各元請けの様式へ転記する二段構えがおすすめです。

検査成績書に必要な記載項目とExcelテンプレートの作り方

一般的な検査成績書には、次の3ブロックを含めます。

  • ヘッダー部: 品名、図番、材質、数量、受注番号、検査日、検査者名、承認者欄
  • 測定部: 項目番号(バルーン番号)、図面指示値、公差(上限・下限)、測定値、判定(合・否)、測定機器名
  • フッター部: 総合判定、特記事項

測定機器の欄は見落としがちですが、ノギス・マイクロメータなどどの機器で測ったかを記載すると記録の信頼性が高まります。測定部は1行1寸法で、バルーン番号順に並べます。

| No. | 図面指示値 | 上限公差 | 下限公差 | 測定値 | 判定 | 測定機器 | |-----|-----------|---------|---------|--------|------|---------| | 1 | 50.0 | +0.1 | -0.1 | 50.02 | 合 | ノギス | | 2 | φ8.0 | +0.05 | 0 | 8.03 | 合 | マイクロメータ | | 3 | 12.5 | +0.2(一般公差 中級) | -0.2(一般公差 中級) | 12.42 | 合 | ノギス |

合否判定を自動化するIF関数と条件付き書式

判定列は手入力にせず数式で自動化しましょう。C列に図面指示値、D列に上限公差、E列に下限公差(マイナス符号つき)、F列に測定値を置いた場合、判定列には次の式を入れます。

=IF(F2="","",IF(AND(F2>=C2+E2,F2<=C2+D2),"合","否"))

φ8.0のように記号つきで指示値を書きたい場合は、計算用の数値列を別に設けて判定式はそちらを参照させます。あわせて条件付き書式で「『否』のとき赤色で塗りつぶし」を設定すれば、不合格項目の見落としを防げます。仕上げにA4縦1枚に収まるよう印刷範囲も整えておきましょう。

記入手順は、①寸法にバルーン番号を振る、②番号順に図面指示値と公差(一般公差含む)を転記、③測定値と使用機器を記入(判定は数式が自動表示)、④総合判定を記入、⑤検査者・承認者欄を埋めて完成——の5ステップです。

Excel手作業の限界と検査成績書作成を自動化する選択肢

テンプレートを整えても、図面ごとの転記作業は毎回発生します。寸法数が50を超える図面では採番と転記だけで数時間かかることもあり、成績書を作れるのがベテラン1人だけという属人化もよく見られます。図面から寸法を自動抽出する買い切り型ソフトもありますが、10万円を超えるものが多く、PC1台に縛られる点がネックです。

yoritechの『図面バルーニング+検査成績書自動作成クラウド』は、PDF図面をアップロードするとAIが寸法・幾何公差を抽出してバルーン採番し、測定値を入力するだけで元請けフォーマットの検査成績書・初品検査表が完成するサービスです。AIの抽出結果は人間が原図と突き合わせて検品するため、提出物の品質も担保されます。初期費用ゼロの月額9,800円からで、実際の図面3枚まで無料で試せます。

検査成績書は、記載項目とバルーン採番のルールさえ押さえれば、Excelテンプレートで十分に運用を始められます。まずは本記事の記入例と判定式をもとに自社テンプレートを作り、手転記が負担になってきたら、作成作業ごと自動化する選択肢を検討してみてください。

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